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クロスボーダーラグビー2024開催による中断期間を経て再開されたNTTジャパンラグビー リーグワン2023-24。これまで6試合を終えて、3勝3敗の神戸スティーラーズは、第7節で駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場にてリコーブラックラムズ東京と対戦した。
冷たい雨が降る中で行われた一戦は、両チームともにキックを多用し、テリトリー重視でゲームを進める。スリッピーな状況でハンドリングエラーが多く出て難しい展開になるも、先制したのは神戸S。12分、ハーフライン付近からSOガットランドが蹴り上げたキックを弾丸のようなスピードで走り込んできたCTBラウマペがキャッチし、そのままトライラインを駆け抜ける。ゴールキックも決まり、7-0とする。しかしその直後、自陣で反則を犯すとBR東京はPGを選択。3点を加えられ、7-3に(15分)。キック合戦が続く中でハンドリングエラーなどのミスが出て、試合はこう着状態となる。スコアボードが動いたのは、28分。敵陣22mライン付近でのスクラムで反則を獲得すると、PGで３点を加点(10-3)。ここからさらにギアを上げたいところだったが、逆に34分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれてトライを献上。ゴールキックも成功し、10-10の同点となり、前半を折り返した。
BR東京のキックオフではじまった後半。日本代表トレーニングスコッド合宿に参加した絶好調のWTB松永が好プレーを見せる。3分、ハーフライン付近で相手のミスボールを足にかけて転がすと自慢のスピードでチェイスし、さらに22m付近でもキック。WTB松永がボールをインゴールで押さえ込もうとした直前、相手WTBからタックルを受け、それが故意の反則となり認定トライが与えられ17-10に。その後、数的優位な神戸Sはキックを絡めながら攻撃を仕掛け敵陣深くに入るも、東京BRの固い守備に阻まれて仕留め切ることができない。相手が14人の間にスコアはできなかったが、17分、PGで加点し20-10とする。しかし、23分、自陣での反則からゴール前での東京BRラインアウトのピンチになると、そこでモールを押し込まれ、失トライ。ゴールキックも決まり、20-17と3点差にまで詰められ、予想にたがわず大激戦となる。そこで直後のリスタートのキックを相手がキャッチミスし、マイボールにすると、FWが力強いプレーで前進する。22mライン付近左中間ラックからSH日和佐がCTB李へとパスを繋ぐと、右端へとキックパス。WTB山下(楽)がそのボールをキャッチし、インゴールへトライ(26分)。難しい角度のゴールキックをCTB李が難なく決め、さらに2点を追加し、27-17とリードを広げる。残り時間、相手は自陣から攻撃を仕掛けるも、しっかり守り切り、そのまま27-17でノーサイド。神戸Sがリーグ戦4勝目を挙げ、6位に順位を上げた。

試合後、レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(HC)は、
「雨ということもあり、本来の神戸ラグビーよりはキックを多く使ってゲームを進めました。今日はディフェンスも良かったですし、勝ち切ることができてハッピーですね」とまずは安堵の表情。共同キャプテンを務めるレタリックも「中断期間明け最初の試合です。勝ちで終えることが重要でしたので、それができて仲間を誇りに思います」と笑顔を見せていた。勝利の要因については、
「東京BRは1勝5敗と上位ではありませんが、力のあるチームです。体の大きなボールキャリアが多い中で、接点で上回ることにフォーカスしていました。それが遂行でき、相手からボールを奪うこともできました。また、キックの使い方も良かった」とレニーHCはいい、攻守に活躍したFLサベアは「BR東京のボールキャリアは力強かったですが、準備してきたことをしっかりやり切ることができたことが勝利に繋がりました」と話す。
ただ、相手はディフェンス力が高いこともあり、攻め込むもチャンスをものにできなかった場面が何度もあった。また、マイボールラインアウトの獲得率も低かった。今シーズン初先発出場となったベテランSH日和佐は「全体的にはプラン通りに試合を進めることができたのですが、ラインアウトが安定していなくて、そこは難しかったですね」と反省する。
スローワーを務めたHO松岡は
「雨の影響もありましたし、サインが曖昧なまま全員が同じページを見ていない状況でスローすることになって…。ラインアウトは次節までに修正しないといけません」と決意する。
次節は得失点差で神戸Sより１つ上の5位につけるトヨタヴェルブリッツとの対戦だ。今シーズン、SHアーロン・スミス、SOボーデン・バレットというオールブラックスのハーフ団が加わり、注目を浴びる。FLサベアはオールブラックスのチームメイトとの対決を前に「半端なく楽しみですね。良い準備をして、良い結果を出せるようにしたい」と意気込む。
ビッグマッチは、3月3日(日)東大阪市花園ラグビー場にて14時30分キックオフだ。

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第8節
3月3日(日)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS トヨタヴェルブリッツ
＠東大阪市花園ラグビー場
※チケットはこちら！（指定席は完売。自由席も残りわずかとなっております）
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