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試合後のコメント

【試合レポート】 3月10日(日) NTTリーグワン2023-24第9節VS三菱重工相模原ダイナボアーズ

【試合レポート】 3月10日(日) NTTリーグワン2023-24第9節VS三菱重工相模原ダイナボアーズ

規律の面で課題が出るもチャンスで取り切り連勝を「4」に伸ばして、いざユニバー3連戦へ

前節でトヨタヴェルブリッツを撃破し、プレーオフ進出圏内である4位に浮上したコベルコ神戸スティーラーズは、 3月10日(日)相模原ギオンスタジアムにて三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦した。相模原DBは昨シーズンからディビジョン1への昇格ながら、これまで4勝を上げ、第8節では前年度のリーグワン王者であるクボタスピアーズ船橋・東京ベイを破って勢いに乗る。手強い相手との一戦にどの選手も「準備してきた神戸ラグビーをやり切ることが重要だ」と語っていた。
相模原DBのホストゲームということで緑一色に染まった完全アウェーの雰囲気で行われた一戦は、風上に立つ神戸Sのキックオフで開始された。試合が動いたのは前半4分。敵陣10mライン付近でSOガットランドがCTB李へオフロードパスを通すと、李がラインブレイク。右端に立つNO8コストリーにパスを放り、そのままインゴールを駆け抜け先制トライ。その後反則が続き、自陣でディフェンスの時間になるも、鋭いタックルを繰り出し相手の前進を許さない。逆にNO8コストリーがハーフライン付近でボールに絡んでノットリリースザボールの反則を得ると、15分、敵陣22mライン付近でマイボールラインアウト。SH日和佐からのパスを受けたSOガットランドがパスダミーを入れながらそのまま走り込んでトライ。ゴールキックも決まり12-0に。22分、モールを起点に外へと展開されトライを献上するも、すぐさま取り返す。27分、自陣22mライン付近でのマイボールスクラムでプレッシャーをかけると、バックスへと展開し、大外のWTB山下(楽)がビッグゲイン。敵陣22mラインまで迫ると、さらにボールをつないで、最後はSOガットランドからロングパスを受けたCTBリトルがインゴールへ。左端の難しい角度のキックをSOガットランドが決めて、19-7とリードを広げる。しかし、この日の神戸Sは序盤から反則が多く、そこから自陣でのプレーを余儀なくされる。ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれゴールライン寸前まで迫られる場面も。ここは前節のヒーローであるFLサベアがボールに絡んでトライを阻止すると、再び流れは神戸Sに。36分、自陣ゴール前でのスクラムから展開し、SOガットランドのキックパスを左端のWTB松永がキャッチすると、そこからFB山中がラインブレイク。ボールを継続し、敵陣22mライン付近でSOガットランドが右端へキックパス。FL今村がインゴールで抑えてトライをマークする。さらに、38分には相模原DB陣22mライン付近のマイボールラインアウトから準備したプレーでトライを奪い、31-7でハーフタイムへ。
後半は開始早々自陣22mライン付近でノックオンのミスが出る。相手ボールスクラムから連続攻撃を仕掛けられるが、懸命のディフェンスを見せる。しかし、最後に反則となり、ゴール前ラインアウトのピンチに。モールで前進された後、FWの連続攻撃を受けるもボールに絡んでピンチを脱する。だが、この後も反則が多く出てしまう。8分には反則の繰り返しからLOレタリックにイエローカードが提示される。自陣に釘付けの状況の中14人で守り切るも、ワンプレーでレタリックが戻ってくるというタイミングで18分、モールを押し込まれてトライを献上。ゴールキックも決まり、31-14に。その後15人になった神戸Sは、28分、ハーフライン付近からグラウンドを大きく使いながらボールを繋いで、最後は日和佐から代わったSH中嶋がグラウンディングし、後半最初のトライをマークする。ゴールキックも決まり、38-14に。さらに33分にも、WTB松永の好走からCTBラファエレがトライを決め、43-14とリードを広げ、そのままノーサイド。神戸Sはボーナスポイントを含む勝ち点5を獲得し、4位をキープした。

レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(HC)は
「キックを多用して相手ディフェンスをコントロールすることにフォーカスを当てていました。相手はこれまで格上のチームを破ってきています。そこで準備してきたことを出して、
勝ち点5を取って勝利することができたことは良かった」とコメント。
プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたSOガットランドについては「前節に続き素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれています。ディフェンスでも体を張り、アタックでは周りの選手をうまくオーガナイズし、リードしてくれている。素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれています」と評価し、SH日和佐を含めて良いプレーをしている選手が多いとも語っていた。
取るべきところでスコアして勝利を手中に収めるも、この試合は前後半合わせて20もの反則が出た。共同キャプテンを務めるLOレタリックは
「ボールを持った時は丁寧にプレーし、トライを取ることができましたが、こんなに多くの反則を犯してしまうとは…」と首を傾げる。
同じく共同キャプテンを務めるWTB山下(楽)も
「規律の面は間違いなく改善しなくてはいけません。勝つことができましたが、反省の多い試合になりました」と次節に向けて修正点について言及していた。
次節は、これまで負けなしで首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツを神戸総合運動公園ユニバー記念競技場に迎え撃つ。
SOガットランドは
「早い球出しから良い攻撃ができていて、ここ数週間で、ゲームの進め方が進化しています」と好感触を得ている。WTB山下(楽)も「個人個人が自分の役割を果たして、丁寧にプレーができています。チームとして上向きになってきています」と手応えを感じている。
埼玉WKは日本代表を11人擁し、2月に開催されたクロスボーダーラグビー2024ではスーパーラグビー・パシフィック2023で準優勝のチーフスに38-14で快勝した。神戸Sは、埼玉WKの前身である三洋電機時代を含めて2003-04シーズン以来、勝利がない。まごうことなき強豪との対戦だが、Steel Matesの前で勇敢に挑み、チームの歴史を変える1勝を掴み取る。

〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第10節
3月16日(土)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS埼玉パナソニックワイルドナイツ
@神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
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