チーム
5月10日(金)「NTTリーグワン2023–24シーズン総括記者会見」を行いました
5月10日(金)スティーラーズ記念館(旧クラブハウス)にて、福本 正幸チームディレクター、デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)、ブロディ・レタリック共同キャプテン、山下 楽平共同キャプテンが出席し、「NTTジャパンラグビー リーグワン2023–24シーズン総括記者会見」を行いました。
今シーズン、コベルコ神戸スティーラーズは9勝6敗1分勝ち点45で5位となり、プレーオフ進出を逃す結果に。
レニーHC
「まずはプレーオフに進出することができず残念に思います。ただ、チームとして成長したところも多いです。オフフィールドでのチームカルチャーの面でも成長しましたし、オンフィールドでもたくさんの成長が見られました。課題であったフィットネスやフィジカルといったコンディショニングの面は、フィル・ヒーリーヘッドアスレティック パフォーマンスコーチやS&Cコーチたちが素晴らしい仕事をしてくれたお陰で明らかに向上しました。アタックの面では、多くのスタッツで上位を占めています。また、ディフェンスに関しても、主要なスタッツに関しては3位、4位という数字を残しています。しかし、重要な局面でターンオーバーやミスをしてしまい、そこでトライを許すということも多かったですし、トライについてもリーグ2位の89トライを上げましたが、すべてのチャンスで取り切ったわけではありません。トップチームとの対戦に勝ち切るためには、プレーの精度や一貫性を持ったパフォーマンスが重要です。今シーズンは、私自身を含めて、学びの多い1年になりました。ゲームをする上で何が重要であるのかを理解した上で、来シーズンに向かっていくことができます。この学びを来シーズンにつなげていきたいと思います」
レタリック共同キャプテン
「地域の方々、パートナー企業の皆様、Steel Matesをはじめ、チームにかかわるすべての方々に感謝申し上げます。今シーズン、プレーオフに進むことができなかったことは残念で仕方がありません。しかしながら、どの部分をレベルアップさせなければいけないのか、明確になった1年になり、来シーズンに向けて楽しみな気持ちになっています。高いレベルで一貫性を持ってプレーできるよう、来シーズン、さらに成長した姿を見せられるようにしたいと思います」
山下(楽)共同キャプテン
「まずはサポートしてくださった皆様に対して感謝申し上げます。5位という結果に終わり残念な気持ちでいっぱいですが、チームに何が必要なのか理解することができたシーズンになりました。一貫性を持ったパフォーマンスを発揮することが特にトップ4との対戦では大切になってきますし、1つ1つのプレーの精度を高めることも必要です。今シーズンは優勝を目指す上で土台ができたと感じています。これからオフに入りますが、オンフィールド、オフフィールドで自分たちが取り組んできたことが正しかったのがしっかり振り返り、来シーズンは必ず優勝できるよう頑張ります」
3人の総括があった後、質疑応答へと入りました。
Q.アーディ・サベア選手の加入のほかに、得点力がアップした要因は
レニーHC
「アーディはもちろん素晴らしい選手ですが、彼の加入だけでなく、コンディショニングのレベルが上がったことが大きな要因です。総トライのうち40パーセントがターンオーバーからのトライでした。アタックに向かうマインドセットも良かったと思います。チームには素晴らしい選手が多い上に、今シーズン、アタックコーチを務めたマイク・ブレアが良い仕事をしてくれました。また、選手の取り組む姿勢も良かったです。選手、スタッフが神戸の街や応援してくれている方々を代表して戦っているということを理解して試合に向かってくれたこともトライ数に表れていると思います」
Q.来シーズンに向けて、特にどこを成長させていくのか
レニーHC
「リーグワンは、トップリーグ時代に比べてレベルが非常に高くなっています。チーフスの関係で神戸を訪れた際にトップリーグの試合を見ていますが、その時は優勝できる可能性を持ったチームは3チームほどでした。今は9チームほどあると思います。これからもリーグワンは継続して強度の高い大会へと発展していきますので、そこで勝っていくためには、すべての面を成長させていかないといけません。チームは今シーズン、たくさんのトライを取りましたが、それと同時に我々が『ギフト』と呼んでいるソフトなトライも多く相手に与えてしまいました。それが重要な試合で出て、敗戦という結果につながったと思います。ゲーム理解度、スキルなど、すべての面において成長させていき、来シーズンはプレーオフ進出を果たせるようにしたいと思います」
Q.コンディショニングに関して特に成長したところは
レニーHC
「我々が目指すテンポの速いラグビーをするためには、ラグビーだけでなく、ジムでのトレーニングにも多くの時間を費やす必要がありました。その結果、多くの選手がスキンホールド(皮下脂肪)を落としました。今シーズン、コンディショニングの面でも良い土台ができましたが、継続して取り組んでいかなければいけません。また、試合に出る23人だけでなく、スコッド全体が成長できるように取り組んでいきます」
レニーHC、レタリック共同キャプテン、山下(楽)共同キャプテンともに「一貫性と1つ1つのプレーの精度が足りなかった」と反省し、来シーズンに向けて「土台ができた」と力強く話していました。
今シーズンはプレーオフ進出まで、あと一歩およばず5位という結果に終わりましたが、来シーズンに向けて明るい兆しが見える1年になったと思います。
来シーズンのコベルコ神戸スティーラーズの躍進をどうぞご期待ください!