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ロングインタビュー

2023-24シーズン アーリーエントリー選手インタビュー Part.1 森脇 光選手

 取材日:2024年2月8日

2023-24シーズン アーリーエントリー選手インタビュー Part.1 森脇 光選手

1月18日、2024年度の新加入選手が発表されました。彼らは、現在、アーリーエントリーとして登録されており、リーグワンへの出場が可能となっています。そこで、2023-24シーズン、コベルコ神戸スティーラーズのアーリーエントリー選手をご紹介。インタビュー第1弾は流通経済大学から入団の森脇 光選手。10歳から父の影響でラグビーをはじめたという森脇選手の“これまで”と今後の目標をお届けします。

※アーリーエントリーについて

「経験豊富なフロントローの先輩から
多くを学んで成長して、いつか日本代表に」

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森脇 光

HIKARU MORIWAKI

PROFILE
  • 2002年2月17日生まれ(22歳)、京都府京都市出身
  • 経歴:京都プログレRFC→京都府ラグビースクール→京都市立京都工学院高校→流通経済大学
  • ポジション/PR
  • 身長・体重/176cm・107kg

もうすでにチームに馴染んでいます!

ニックネームはワッキー。

「そうです。ただ、ヤンブーさん(山下 裕史)からは『ゴルゴ』と呼ばれています。あと、(山本)幸輝さんからは『健児』と言われることもあります」

(笑)。もうすでにチームに溶け込んでいる感じですね。同じポジションの山本選手からアドバイスしてもらうことはあるのでしょうか。

「チームに合流して以来、幸輝さんだけでなく、ほかの先輩たちからもいろいろと教えてもらっていてすごく感謝しています。それに、チームでは練習からヤンブーさん、具(智元)さん、なべさん(渡邉 隆之)と日本代表を経験している『3番』をトイ面にスクラムを組むことができますし、プロップとして大きく成長できる環境だと思います」

実際に先輩たちとスクラムを組んでみてどうでしたか。

「試合メンバーとスクラムを組んだ時、あまりの強さに驚きました。大学時代には経験したことがない重さ、強さを感じて。フロントローの3人に加え、2列目、3列目の重さも感じられて、8人でパックになって組んでいるように思いました。大学時代はフロントローの3人で組んでいる感じだったので、そこもまったく違うなって。神戸スティーラーズでたくさんスクラムを組んで、いろいろなことを吸収して成長していきたいです」

ラグビーをはじめた時からプロップだったのでしょうか。

「10歳からラグビーをはじめて、小学生の頃はセンターをしていました。中学でフッカーになって、高校からロックをしていたんです。プロップは大学2年からです」

プロップになるまでに多くのポジションを経験しているんですね。10歳の時にラグビーをはじめたきっかけを教えていただけますか。

「父がドラマ『スクール☆ウォーズ』の影響でラグビーが好きになり、子供ができたらラグビーをさせたいと思っていたようなんです。それで、父からパスをしたり、キックができたり、ぶつかったりできるスポーツがあるけど、やってみないかと勧められて、家の近くのラグビースクールに入りました。実際にラグビーは楽しくて、カットイン、カットアウトの練習で褒められたことが嬉しかったことをよく覚えています。中学でもラグビーを続けようとなったのですが、進んだ中学校にラグビー部がなくて、スクールにも中学生の部がなかったので、土日はいろいろなスクールの選手が集まった京都府ラグビースクールという合同チームで練習をしたり試合に出場したりしていました。あと平日は、ラグビー部のある中学校で練習に参加させてもらえる制度を利用して、バスに乗って別の中学校まで行って練習していました」

大学2年の時にプロップへコンバート

中学ではフッカーに転向したんですよね。

「体が大きくなったこともあり、フッカーをすることになったんですけど、フッカーも楽しかったですね」

中学卒業後は、ドラマ『スクール☆ウォーズ』のモデルになった伏見工業高校と、洛陽工業高校が統合した京都工学院高校へ。その理由はやはり…。

「『スクール☆ウォーズ』好きの父の影響です。僕も赤黒ジャージに憧れていましたし、迷うことなく京都工学院に進みました。ただ、京都府予選決勝で京都成章高校に敗れて、全国高校ラグビー大会に出場することはできなくて…。他府県のチームに対しては結果を残すことができたのですが、京都成章には対策を練られたこともあり勝つことができませんでした」

ポジションに関してですが、高校時代、ロックをすることになったのは、監督に言われてなのでしょうか。

「高校になると、スクラムのレベルが上がります。それほどスクラムに自信があったわけではないですし、監督からポジションを聞かれた時に思わず『ロックがやりたいです』と答えてしまって(苦笑)。ただ、僕の場合、ラインアウトの際にジャンパーになることもなかったですし、ライン参加するようなロックで。高校はボールを動かす展開ラグビーを標榜していたので、その中で自分もパスしたり、ボールキャリーをしたり、フィールドプレーが良くなったと思います」

流通経済大学に進学したのは。

「1部のチームでラグビーをしたいという思いがありました。それで声をかけていただいた流通経済大学に進むことにしたんです」

2年からプロップに転向することになった。

「今と変わらないくらいの身長だったので、ロックをするには低かった。それもあって、当時の内山監督から今後リーグワンでプレーしたいなら、プロップに転向した方がいいと言っていただいて。僕自身はラグビーをするのは大学までだと思っていたのですが、監督からポジションチェンジを勧められてプロップに挑戦することにしました。中学時代にフッカーをやっていましたが、スクラムのレベルがまったく違うので、スクラムが組めるようになるまで大変でした」

どうやってスクラムの技術を習得していったのでしょうか。

「監督やコーチに姿勢など1から指導してもらって、実際に練習でスクラムを組んで、それを繰り返しました。もちろん、スクラムを組むためには首周りを鍛えないといけないので、首の筋トレをしたり、チームメイトに首を押してもらったりして、強く太くしていって。その上で練習試合に出させてもらって経験を積んで、3年の春には手応えを感じられるようになりました。2年の時は、ロックで公式戦に起用されることもあったのですが、3年の時には『1番』で出させてもらえるようになったんです。ただ、4年の時は、怪我もあり、浦安D-Rocksに入団した玉永(仁一郎)選手が『1番』を背負うようになって、悔しさが残るシーズンになりました」

フィールドプレーでも存在感を発揮する

大学時代は森脇選手にとってどんな4年間になったのでしょうか。

「左プロップというポジションに出会えて、大きな転機になりました。そして、実際、プロップをしたことで神戸スティーラーズというリーグワンのチームにも入ることができて、内山監督には感謝しています」

森脇選手が目指すプロップとは。

「スクラムが強いことはもちろんですが、パスやボールキャリーが得意なのでフィールドプレーでも存在感を発揮できるようなプロップになっていきたい。とはいえ、スクラムに関してはまだ強みだと自信を持って言えるレベルではありませんので、まずはスクラムを強化していきます。幸輝さん、イシさん(中島 イシレリ)をはじめ、同じポジションの先輩と切磋琢磨して、試合に出場できるように頑張ります!」

神戸スティーラーズの『1番』を獲得した先には日本代表も見えてくると思います。

「日本代表は大きな目標です。日々の練習から代表クラスの選手とスクラムを組めば成長できると思います。代表という目標に向かって努力していきます」

神戸スティーラーズで達成したいこととは。

「日本一です。高校でも大学でも日本一を目指してきましたが、結局、叶いませんでした。神戸スティーラーズは、それが達成できるチーム力があります。僕自身も成長して優勝に貢献できるようしていきたいと思います」

では最後にSteel Matesの皆様へメッセージをお願いします。

「Steel Matesの皆様に末長く愛されて応援してもらえる選手になりたいと思っています。1日も早く試合に出場し、皆様に顔と名前を覚えてもらえるよう頑張ります!どうぞよろしくお願いします」

いじられキャラという森脇選手。人懐っこい笑顔と話しかけやすい雰囲気で先輩たちから可愛がられている様子でした。選手としてはプロップに転向して4年目。スクラムに関しては、これからレベルアップしていかないといけないと話します。日本代表を経験しているフロントローの選手が多い神戸スティーラーズだからこそ、成長することができるし、試合出場を勝ち取ることで代表への道も拓けてくるといいます。Steel Matesに末長く愛され応援されるような選手を目指しているというワッキーこと、森脇選手の応援よろしくお願いします。

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