ASK THE KOBE STEELERS

一問一答

「ラグビーがうまくなりたい!」 「ラグビーを始めたい!」 などラグビーに関する質問や、トレーニングについてなど、選手に聞いてみたい素朴な質問に選手やスタッフがお答えします。

Q

こんにちは。
私は大学生でスクラムハーフをプレイしようと考えているものです。
スクラムハーフのランコースやサポートのコースはどのようなことを意識すればいいでしょうか?
いち早くボールに寄るためにどのようなコースを走れば良いでしょうか?
また自分は、テンポを作るというのが非常に難しく感じています。
テンポを作る時に意識することは何があるでしょうか?
どのような時にテンポを上げ、どのような時にテンポを下げるべきなのでしょうか?
教えて頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。

(たのきち)

徳田 健太

A

SH徳田 健太

たのきちさん
ご質問ありがとうございます。

スクラムハーフでのプレイは検討段階ですか?
にもかかわらず素晴らしい着眼点です。
ぜひスクラムハーフになることをおすすめします!
質問の順番前後しますが、まとめて回答させていただきます。
キーワードは「予測」です。

まずはテンポを上げる時、下げる時のイメージについて。
100%正解の答えはないのですが、今回は「ゲインライン」を判断する基準として考えていきましょう。

・自分たちがアタックしながら前進しているとき(ゲインラインより前に出ているとき)→テンポアップ
・自分たちがアタックしながら後退しているとき(ゲインラインより後ろに下げられているとき)→テンポダウン

例として、味方が相手ディフェンスラインを突破した後は相手のディフェンスラインがガタガタになっている可能性が高いです。
ここではテンポアップして相手のディフェンスが整う前にアタックしたいですね。
逆に相手のナイスタックルで押し返されてしまった後は、味方はもう一度後ろに下がってアタックの準備をしなければなりません。
ここでテンポアップしようと思い、後ろに戻っている最中の仲間にパスしても、、、どうなるかは分かりますよね。

大まかではありますが、自分たちにとって有利な時は上げる、自分たちが不利な時は落とすといったイメージです。
ただこれが絶対正しいというわけではないので、判断基準を基に、自分でテンポをどうするべきか「予測」してみてください。

次はサポートコースについて考えてみましょう。
私が意識していることはパスした後に次のラックのできる位置を「予測」し、そこへ最短距離で向かうことです。
パスをした後に弧を描くようにして一度下がって真後ろからラックに近づいていく必要はありません。
ラックへの到着が遅れたり、無駄な距離を走ることにより体力を消耗してしまいます。
サポートコースは曲線ではなくできる限り直線を目指してください。

「予測ってどうやってすればいいの?難しすぎるだろ!」
そうです。
これがめちゃくちゃ難しい。
私もまだまだ練習中です。
取り組み歴が少しだけ長い私から、「予測」についてどのようなことを判断材料にすればよいか、またどのようなサポートコースを走れば良いかアドバイスを。

まずは味方がディフェンスラインを突破できそうな局面を自分の中で整理しておきます。
例えばアタックの人数が余っているときは外側で突破できそうだな、とかチームのエースランナーがボールを持ったから、こいつなら抜けてきそうだな、など色々ありますよね。

そしてこのアタックは抜けそうだな、と感じたときはパスした後に思い切って相手ディフェンスラインの裏側を走ってみてください。
抜けた先に先回りして待っておくイメージです。

そうすることによりラックができた時にいち早く到着することができますし、なにより抜けてきた味方からパスをもらって更に前に進むこともできます。

ではサポートコースとテンポについて組み合わせて考えてみましょう。

ゲインラインを突破できると予測する→サポートコースを前にする→はやくラックに到着することができるのでテンポを上げることができる→相手のセットが間に合わなくなり、ディフェンスラインがガタガタになる→ゲインラインを突破する可能性が高くなる→ゲインラインを突破できると予測する→

このサイクルの繰り返しで、テンポアップすることができますね。
要はいいサポートコースを走ることによっていいテンポを作ることもできるのです。

失敗しても構いません。
ここは抜けてくるな、、、と予測して自分が前に走り出しても、相手のナイスタックルを受けてはるか後方でラックができる時もあります。
ダッシュで戻れば問題ありません。
多分。
とにかく挑戦してみること、そして失敗したときには失敗から学ぶことが大切だと思います。

長々と書いてきましたが、なんとなくイメージつかめましたか?
もし可能であれば色々な試合を見て、スクラムハーフがどのコースを走っているか勉強するのも面白いですよ。
この辺ちょっとよく分からないな、もう少し詳しく知りたいなっていう箇所ありましたら、また質問ください。
自粛続きでストレスの溜まる毎日ですが、またラグビーできる日を楽しみに頑張りましょう!

Q

6歳と3歳の息子の将来の夢はラグビー選手になること!です。
家族みんなが大好きなラグビー、母親としてもとても嬉しく、当然心から応援したい気持ちでおりますが…何せ大変ハードなスポーツ。
小さいうちに大きな怪我などするような事があったらと不安があり、今のうちはしっかり体や運動神経を育み、ラグビーは大きくなってから始めてはと思ってしまいます。
実際に中学や高校以降からラグビーを始めて、現在素晴らしい活躍をされている選手の方もたくさんいらっしゃるように思います。
そこで質問ですが、ラグビーというスポーツは、小さいうちから始める方が良いものでしょうか。

(ラガーママ)

有田 隆平

A

HO有田 隆平

怪我等のリスクを考えてラグビーを幼い時からプレーさせる不安は、当たり前に持たれるものと思います。
しかし、ラグビーをプレーする以上怪我のリスクは避けては通れません。

私は小学校1年生からラグビーを始めました。
私の経験からお答えすると、基本的に小学校低学年から大怪我をするようなラグビーはしなかったです。
突き指や捻挫の怪我はありましたが、それ以上の大怪我はほとんど聞いたことがないです。
幼い時から始めた事でラグビーの基礎、基本が身に付き、ラグビーの感覚や楽しさを学び、現在まで続けられたと感じています。

とは言え、幼い頃からラグビーをさせた方が良いわけではありません。

ラグビーは怪我のリスクもありますが、体を鍛え、チームワークや思いやりの精神を学べる素晴らしいスポーツです。
子供達がラグビーを始めたいと思う時がベストだと思います。
一度、近くのラグビースクールに体験で行ってみるのも良いかもしれませんね!

心配事もあると思いますが、家族でラグビーを楽しんで子供達を応援してあげてください!
無理せずにケガの無いように、頑張ってください。

終わった後は手洗いうがいを忘れずに。
体調管理もトレーニングの内です!!
お互い、最高のパフォーマンスでプレイできるよう頑張りましょう!!

Q

コロナウィルスの影響で部活が中止になっています。
そこで1人でトレーニングをしているのですが、1人でも行えるトレーニングや練習はありますか?

(お婆さん)

渡邉 隆之

A

PR渡邉 隆之

今の時期は場所の確保も難しいですね。
また、一人で長時間のトレーニングは気持ちが切れてしまいます。
僕は一人でトレーニングをするときは基本的にクロスフィットやタバタ式トレーニングをしています。
短い時間でどこでも出来ますし、全身の筋力と持久力を鍛えることができるのでお勧めです。

<メニュー例>
20秒ワーク 10秒レスト ×8
腕立て、腹筋、スクワット、バーピー

をそれぞれ2~3セットずつ無理せずにケガの無いように、頑張ってください。
終わった後は手洗いうがいを忘れずに。
体調管理もトレーニングの内です!!
お互い、最高のパフォーマンスでプレイできるよう頑張りましょう!!

Q

ぼくは小2でラグビーをしています。
5さいから始めました。今までタグラグビー をしていましたが、3年生になるとコンタクトがあります。
ちょっと怖いけど楽しみです。
僕はダン・カーター選手みたいなスタンドオフになりたいです。そして、ラグビー日本代表になるのが夢です。
どんな練習をしたらなれますか?

(たいが)

A

CTB重 一生

たいが君コンタクトの怖さよりも「楽しみ」があるのはすごくいいことですよ。
それはなぜか。
痛くてもきつくてもしんどい時でも「楽しんで」ラグビーができるからです。
この「楽しむ」ことがこれから「夢」を叶える為に大事になると思います。
ダン・カーター選手も同じチームにいる代表選手もチームの皆もラグビーが大好きで、「楽しんで」毎日練習や、試合をしています。
楽しんでいるからこそ何でも吸収して、世界一の選手や日本代表になれていると思います。
僕も日本代表を目指していて心掛けていることは、どんな練習でも誰よりも「楽しんで」、一つ一つのプレーで「誰にも負けない!」という気持ちを常に持って練習することを心掛けています。

僕もまだまだ日本代表を目指します、一緒に日本代表目指してラグビーを楽しみながら頑張りましょう!!

Q

こんにちは。
小学1年の息子がラグビー大好きでラグビースクールに入って約1年になります。
日々練習を頑張っていますが、住まいが田舎でラグビースクールも人数が少なく、1時間以上かけて都会まで行っての合同練習もちょくちょくあるくらいです。
近くの学校にラグビー部がある高校もなんとか1校あるくらいです。
こんなふうな田舎から選手を目指して夢叶えて選手になられた方いらっしゃいますか?
息子の夢を応援してあげたいです。

(かつみのはは)

A

PR沢居 寛也

私も青森県で高校からラグビーを始め、大学から関西に来た身としましては近い立場かと思います。
小学校・中学校でラグビー部のある学校やラグビースクールも近場にはなく、中学3年生の時にラグビーを初めて観戦するまで、全く興味がありませんでした。
観戦後はラグビーにハマり、学校の昼休み等に友人たちとパスもろくにできない状態で遊んでいました。

遊んでいる内に、どんどんラグビーが好きになり、近場では一校だけしかないラグビー部のある高校に進学したのですが、商業高校ということもあり男子生徒が少なく部員集めも一苦労という状態でした。
初心者でラグビーをはじめ、勝つことの喜び、負けることの悔しさ、友人たちと辛い練習を乗り越える達成感、いろいろなことを、ラグビーから学ばせていただきました。
家族、友人、様々な人の協力があり、今こうしてコベルコスティーラーズに所属できています。

家族の協力は今後、ますます必要になってきます。スクールの送迎もそうですし、食事の面も家族の協力が必要です。
息子さんが小学1年生ということで、これからどんどん成長していかれるとおもいます。
私としては、今後もラグビーを続けて欲しいですが、違うスポーツに心が引かれることもあるかもしれません。
ですが、どんなスポーツでも体が資本ですので、食事面での協力もお願いいたします。

是非息子さんの夢を応援してあげてください!
スクールの送迎、大変だと思いますが頑張ってください!!
運転にはお気を付けて!

Q

こんにちは、滋賀の高校1年でスタンドオフをやっています。
ハーフからもらう瞬間に一歩引いて流れる感じで受け取ってしまいます。
ハーフからもらってからではなく、もらう直前です。
何か良いトレーニングやアドバイスお願いします。

(タケソウ)

日下 太平

A

SO日下 太平

スタンドオフのキャッチ、ランニングコースはとても大事で、スタンドオフが流れてしまうとATライン全体が流れてしまいます。
ボールを受け取る際には、アーリーキャッチをするのがとても大事です。
アーリーキャッチとは、手を真っすぐ伸ばして少しでも早くボールをキャッチする事です。
自分からボールに向かってキャッチするのを意識してみてください。
アーリーキャッチをする事で自然と真っすぐ走れるようになるのに加えて、パスをキャッチしてから投げるまでのスピードが格段に上がるのでスタンドオフをやる上で絶対必要なスキルです!
難しいと思いますがチャレンジしてみてください!

Q

僕は中学生3年生です。
高校でまたラグビーをしようと思っていて練習しているのですが、プレースキックでコントロールは出来るのに、距離が全然出ません。
距離が伸びるようなコツを教えて欲しいです。
ボールの置き方は先端をゴールに向ける置き方です。

(ヤマケン)

A

SO清水 晶大

まだ高校生なので、足の筋力が発達していないのも理由の一つだと思います。
ですので、そこまで気にする必要はありませんが、距離を伸ばすには、足がボールに当たる瞬間の膝の角度が重要です。
ボールを蹴る瞬間に、足がゴルフクラブのように真っすぐになっていることが重要だと思います。
ネットなどで「ラグビー ゴールキック」などで調べると、有名な選手の足の角度が出てくるので参考にしてみてください。
沢山練習して、自分の一番蹴りやすいフォームを研究してみてください!

Q

最近スクラムハーフにコンバートされた者です。
コンバートされたものの、初めてスクラムハーフをやるのでスクラムハーフに求められる能力やスクラムハーフに特化した身体づくりの方法がわかりません。
どのような練習に取り組み、どのような身体づくりや筋トレをしたらいいのかを教えてください!

(トリ)

徳田 健太

A

SH徳田 健太

トリさん、スクラムハーフへようこそ。一緒に頑張りましょう!

スクラムハーフは試合中のパスの回数が最も多いポジションです。
すべてのブレイクダウンに走っていき、到着したらすぐにブレイクダウンからボールを引っ張り出し次の選手にパスを出します。
これを何度も何度も繰り返します。

では上に書いた仕事をするために、スクラムハーフに求められる能力は何でしょうか?

1. パスのスキル
2. 体力(フィットネス)

チームの中で一番パスする回数が多いということは、一番パスが上手である必要がありますね。
スクラムハーフのパスは他のポジションと違い地面にあるボールをパスすることが多いです。
コンバート直後とのことなのでまずは地面からのパスをとにかく練習してみてください。
立って投げる時との感覚の違いに慣れることが必要です。
また地面からのパスをスムーズに行うために下半身の柔軟性も必要です。
空いた時間で積極的にストレッチに取り組みましょう。

続いて体力です。
スクラムハーフが疲れてしまいブレイクダウンへの到着が遅れると、ボールをパスする人がいなくなってしまい、アタックのリズムを作れなくなってしまいます。
スクラムハーフはしんどい局面でも走り続けることのできる能力が必要です。

練習方法としてランニングのメニューの時にただ走るだけでなく、ダウンアップを入れてみてはどうでしょう?
例えば100メートル走るメニューがあったとして、間の50メートル地点で一度地面に胸をつける(ダウン)そしてすぐに立ち上がり(アップ)残りの50メートルを走る。

スクラムハーフはただ走るだけではなく、地面のボールをパスするという上下の運動もあるためそれをイメージし、ダウンアップの動きにも慣れてください。

ここまで長々と書いてきましたが、スクラムハーフの初級編としてはこれで十分かと思います。
練習していく中で新しい疑問が生まれたらいつでも質問ください。
その際、徳田のアドバイスのおかげでうまくなったぞと一言添えてもらえると嬉しい限りです。

Q

高校1年でスタンドをやっています。
ハーフから受け取る際、どうしても外に流れてしまいます。
どいうトレーニングや意識をすれば修正できますか?

()

A

SO清水 晶大

スタンド難しいですよね。
僕も小さい頃、「流れているぞ」とよく怒られました。

ボールをキャッチする際に、「なぜ流れてしまうのか」を考えましょう!
例えば、「流れたほうがキャッチしやすい」「ボールが怖い」「流れたほうがCTBにパスをしやすい」など。
人それぞれの理由があると思います。
そこを理解した上で、トレーニングを行ったほうが良いと思います!
上達に近道はありませんが、「なぜ」という部分を理解した上で取り組みましょう!

僕がアドバイスできるとしたら、いつもSHからパスを受け取る際に、立っている自分の立ち位置があると思います。
その立ち位置の3歩前くらいに、肩幅くらいでコーンを2つ並べます。
そしてSHからのパスをキャッチする時に、そのコーンの間を絶対に通ってキャッチする練習はどうですか?

僕たちも基礎練習は毎日欠かさずしているので、ぜひ取り組んでみてください!!

Q

FWでボールをもって突っ込むとき、姿勢やタイミングなど、技術面でどのような意識をしてますか?
また、タックルでもどのような意識をしてますか?

(熊さん)

橋本 皓

A

FL橋本 皓

熊さん
私はパワーがある選手ではないので、スペースが空いているとき以外は、フットワークを使って少しでも相手の肩をずらせるように意識します。
バックスのようなステップを踏めなくても、1歩相手の肩をずらすだけで、真正面からタックルを受けるより前に出やすいと思います。
コベルコスティーラーズのFWの選手は、フットワークが上手な人が多いので参考になると思います。
ただ、ゴール前などスペースが無いようなところに突っ込む時は体を低くして、思いっきり行くしかないと思ってます!笑

タックルについてですが、タックルするときに同じ側の肩と足を出せるよう意識しています。その方が強いタックルができるからです。
そして低くタックルに入る際は、タックルに入る直前に低くなるように意識しています。
最初から腰を落としていると相手の動きについていけなくなるので意識してみてください。

とは言いましたが、タックルについてはこの二つが難しくて、今もずっと練習しています笑

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