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試合後のコメント

練習試合 vs 九州電力キューデンヴォルテクス戦のコメント

 取材日:2016年8月20日

練習試合 vs 九州電力キューデンヴォルテクス戦のコメント

トップリーグ開幕戦を1週間後に控えた8月20日(土)、灘浜グラウンドにて、トップキュウシュウの九州電力 キューデンヴォルテクスを迎えて、プレシーズン最後の練習試合を行った。「相手がどこであれ、自分たちがこれまで練習でやってきたことを80分間、コンスタントに出そう」とジム・マッケイヘッドコーチは選手に声をかける。試合は、マッケイヘッドコーチの指示の通り、コベルコスティーラーズがキックオフから九州電力を圧倒し、アグレッシブなアタッキングラグビーでトライを重ねていく。まずは開始3分、九電陣22mライン付近神戸ボールスクラムからBKへと展開、SOコディのキックパスを、外で待っていた長身のWTBフレイザーがキャッチすると、内返しのパスを受けたLO谷口、LOベッカーへとつなぎ、先制のトライ。その3分後にも、九電陣10mライン付近の相手ボールのラインアウトのスティールを拠点に、パスをつなぎ、春から好調のNo.8マットがディフェンスの裏を抜け、そのままインゴールへ。その後もフィジカルで優るコベルコスティーラーズは、相手を凌駕し、積極果敢に攻め続ける。20分には、ドロップアウト後の相手キックからカウンターを仕掛けると、CTB山中のビッグゲインなどがあり、最後はFB山下(楽)がトライ。直後の22分、25分にも相手のキックオフからテンポよくボールをつなぎ、ノーホイッスルトライを奪って35−0とリードを広げる。攻撃の手を緩めないコベルコスティーラーズは、34分、37分、40分にもトライをマーク。さらにキッカーのコディが、難しい角度のものがあったにもかかわらず、8本中7本のゴールキックを決め、54−0と大差で折り返す。

選手が次々と交代した後半も、前半同様にコベルコスティーラーズのペースで展開する。7分、九電陣10mライン付近の相手ボールラインアウトをスティールすると、パスをつないで、最後、山下(楽)がこの日自身2本目となるトライ。その後も、代わった選手が躍動する。終盤、反則を重ねる場面もあったが、しっかり守り切り、相手をシャットアウト。計13トライをマークし、87−0で圧勝した。試合後、ゲームキャプテンのFL安井は「大味なプレーもありましたが、80分間、自分たちのスタンダードを出し切ることができ、本番前のいいテストになりました」とコメント。2試合続けてスタンドからの観戦となったキャプテンの橋本も「開幕前の最後の練習試合ということで、いいパフォーマンスを80分間、やり続けるのがテーマでした。それができたのは収穫です」と話した。

トップリーグ開幕はもう目の前。橋本は「まだミスが多いので、ブレイクダウンをはじめ、すべての面で精度を高めていきたい」と決意する。残り1週間、最高の準備をして、8月27日、コベルコスティーラーズは、地元・神戸で行われる初戦 vs NTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦に臨む。

安井龍太選手、西林宏祐選手、山下楽平選手のコメントです。

FL ゲームキャプテン

安井龍太選手

「ファーストプレーから相手を圧倒し、80分間、コンスタントなパフォーマンスを発揮していこうと話していました。コンタクトのところで相手より勝っていたので、簡単に前に出られてしまい、無理にボールをつなごうとフィフティ・フィフティのパスをしてしまったり、大味なプレーが出てしまったりしましたが、全体的には、自分たちのスタンダードを80分間、発揮し続けることができたように思います。ディフェンスに関しては、ラック際で反則をしてしまう場面もありましたが、相手にゲインを許さずに、0点で抑えることができました。特にラインアウトのディフェンスは強みを存分に出せたのかなと。今日はスクラムでも相手にプレッシャーをかけられましたし、それも収穫です。個人的には、ファーストプレーを意識しようと言っていたにもかかわらず、そこが良くなくて。ボールキャリーが高くなってしまい、強いキャリーができませんでした。これほど点差が開く試合というのは、トップリーグではありませんので、1つ1つのプレーの精度を高くして、自分のプレーでチームを勢い付けることができるようにしたいと思います」

FL

西林宏祐選手

「ずっと課題であったフィットネスが向上し、80分間、切れることなく走り続けることができるようになり、手応えを感じています。自分の持ち味は、ボールキャリーなのですが、それに関しては、まだまだ。もっともっとできると思います。トップリーグでは、メンバーに入ったら、相手に当たって突進するというよりも、スピードで抜いていくようなプレーを数多く見せられるようにしたい。今シーズンも応援よろしくお願いします」

FB

山下楽平選手

「昨シーズンは怪我もあり、リハビリがメインだったのですが、今シーズンは、バズ(バジル・カージスヘッドS&Cコーチ)の指導の下、春からハードワークしてきました。その成果を感じることができています。特に良くなったのは、後半になってもスピードが落ちないところ。80分間、同じスピードで走ることができるようになりました。ポジションに関しては、今シーズンは、WTBだけでなく、FBで練習や試合に出ることも多くって。大学時代にFBでプレーしていましたが、大学とトップリーグではレベルが違うので、とまどうこともありますが、日々勉強し、成長していければと思っています。特にFBはプレーの中でのキックがWTBの時よりも増えます。今日も実際、2本蹴りましたが、精度があまりよくなかった。試合と同じようなプレッシャーで蹴っていないので、それが出せないのかなと。FB、WTBにかかわらず、良い準備をして、開幕を迎えられるようにしたい。そして初戦からしっかり勝って、流れを掴んで、今シーズンこそ優勝したい。個人としては、トライ王とベスト・フィフティーンの2冠を狙います!」

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