取材日:2018年10月13日
ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 vs豊田自動織機シャトルズ戦のコメント
大阪・キンチョウスタジアムにて、トップリーグ第6節vs豊田自動織機シャトルズ戦が行われた。この試合は、カーター選手が3試合ぶりに先発出場。また、ゲームキャプテンには、ディロンヘッドコーチからリーダーシップを高く評価されている日和佐選手が務めた。相手のキックオフではじまった試合は、4分、相手が得意とするスクラムで反則を取られ、PGで先制を許す。しかし、その2分後、豊田自動織機陣22mライン付近ラインアウトからテンポよくボールをつなぎ、中島選手が抜け出したところで、サポートしていた日和佐選手にパスが渡りトライ。カーター選手のゴールキックも決まって、7-3とする。9分に、再びPGで得点されるが、20分に日和佐選手が、22分に山中選手がトライをマークし、21-6に。その後、豊田自動織機に、25分にPGを決められ、27分にはインターセプトからトライを奪われるなど、21-16と差を詰められるが、29分、36分、37分と立て続けにトライを挙げ、42-16で折り返し。
後半もコベルコスティーラーズが敵陣でプレーし、12分、山中選手がトライを奪う。このまま神戸ペースで進むかと思われたが、「後半20分はミスが多く出て、ボールキープできず、相手に得点されてしまった」と、試合後に山中選手が語ったよう、3本のトライを献上。しかし、コベルコスティーラーズも、23分、27分、39分にトライを決め、66-37で勝利した。
試合後の記者会見で、ディロンヘッドコーチは、「自分たちのラグビーをして、スコアしていき、相手にプレッシャーをかけていくことはできました。しかし後半、ミスからボールを簡単に手放し、相手にボールを与えてしまったことは修正しないといけません」と、納得のいく内容ではなかったと話した。この試合の勝利でレッドカンファレンス4位以上が確定し、コベルコスティーラーズは上位チームによる総合順位決定トーナメント進出を決めたが、ディロンヘッドコーチは「最終節のNEC戦に向けて、準備することにフォーカスしたい。総合順位決定トーナメントのことを考えるのは、まだ早い」と目の前のことに集中するとコメント。なお、マンオブザマッチには、2トライを挙げた山中選手が選ばれた。
橋本皓選手、日和佐篤選手、山中亮平選手のコメントです。
FL
橋本皓選手
「サニックス戦から先発出場をさせていただいています。サニックス戦はとても緊張しましたが、ここ2試合は落ち着いてプレーすることができています。特に意識しているのは、ラインアウトからのディフェンス、アタックで早くセットすること、そしてブレイクダウンとタックル。僕はそれほど体が大きくないので、ブレイクダウンやタックルに入る回数で、チームに貢献しようとしています。今日のパフォーマンスについては、タックルミス、パスミスがあり、あまり良くありませんでした。フォワード第3列には、橋本さんや前川さんをはじめ、良い選手がたくさんいるので、このようなパフォーマンスだったらダメだなと。次節でも出場のチャンスをもらえるように、練習で今日の課題を修正して、アピールしたいと思います。今日はご声援ありがとうございました」
SH
日和佐篤選手
「ゲームキャプテンとして、周りに素晴らしいリーダーがいるので、彼らの助けを借りながら、チームを良い方向に引っ張っていけるよう声をかけていました。試合は、相手の素晴らしいディフェンスに対して、受けに回ってしまったところがありますが、自分たちのテンポの早いアタックでスコアすることができたことは良かったです。(自身がマークした)3本のトライ(前半5分、20分、29分)については、サポートから生まれたトライです。アンディー(エリス)がワールドクラスのサポートをする選手なので、常にそこを意識するようにしています。次節、試合に出ることができれば、トップリーグ100試合出場となりますが、アンディーだけでなく、(梁)正秋も好調ですので、出られるかどうか(苦笑)。僕の持ち味は、球出しですので、そこで勝負し、激しいチーム内競争に勝って、次節も試合に出られるようにしたいと思います」
SO
山中亮平選手
「(自身がマークした)2つのトライ(前半22分、後半12分)については、ラインブレイクした選手をサポートして生まれたもの。練習からサポートを意識しているので、試合で成果を出すことができて良かったです。今シーズンはフルバックに挑戦していますが、徐々に慣れてきました。特に意識しているのは、WTBとのコミュニケーションやキック処理です。ただ、今日は、それ以外の面で、ハンドリングエラーなどのミスをしてしまって。また、チームとしても、10トライを取りましたが、試合の入りも良くなかったですし、ラスト20分もミスが多くボールキープできませんでした。相手の前に出るディフェンスに対して、受けてしまったところがあります。個人としても、チームとしても、反省点が多い試合となりました。今日の試合で上位チームによる総合順位決定トーナメント進出が決まりましたが、先のことは考えず、まずは次節のNECとの戦いに勝利できるようにしっかり準備したいと思います」