取材日:2022年7月26日
2022年度新加入選手インタビュー Part.7 シオネ・タプオシ選手
13人制のリーグラグビーのチームから日本へ。トンガ生まれの長身バックスは、昨シーズン退団したアンダーソン フレイザー選手を彷彿させます。ポトヒエッター選手と同じく、若干20歳。これからの活躍が楽しみな若武者の今後の目標とは。
「日本代表としてラグビーワールドカップに 出場することが大きな目標です!」
シオネ・タプオシ
SIONE TAPU’OSI
PROFILE
- 2002年7月1日生まれ(20歳)、ニュージーランド・オークランド出身
- ナッジカレッジ→キャンベラレイダース(リーグラグビー)→パラマタイールズ(リーグラグビー)
- ポジション/UTB
- 身長・体重/191cm・97kg
日本代表入りを目指して、いざ日本へ
タプオシ選手はオーストラリアのリーグラグビーのチームでプレーされていました。出身はどちらですか?
「トンガで生まれて、2歳の時にニュージーランドへ移住し、オークランド郊外にあるマウントロスキルで育ちました。その後、ケルストンボーイズ高校に進んだのですが、オーストラリアに移り、ナッジカレッジを卒業しました。実はその昔、父もナッジカレッジでラグビーをしていたんです」
ラグビーはいつからはじめたのでしょうか。
「父の影響で5歳からラグビーをはじめました。子どもの頃から走り回ることが大好きだったので、ボールを持って走ることができるラグビーが楽しくて仕方なかったです。それから、ラグビーのことがどんどん好きになって、高校時代は15人制のラグビーをしながら、週末はリーグラグビーをしていました。高校卒業後、リーグラグビーのチームから声がかかり、プロとしてプレーすることになったのですが、日本でプレーしたいという気持ちが強くなり、15人制への復帰とともにスティーラーズへの入団を決めました」
日本でプレーしたいと思った理由を教えてください。
「日本でプレーしていたアレックス・マフィ選手や埼玉ワイルドナイツのセミシ・トゥポウ選手らと知り合いで、彼らから日本のラグビー界のことや、生活、文化のことなどを以前から聞いていました。皆、口を揃えて、日本は素晴らしい国だと言っていて、日本代表を目指せることを含め今後のラグビーキャリアを考えて、日本でプレーしたいと思いました。実際に日本に来て、ラグビーをする環境も整っていますし、ラグビー自体のレベルも高い。また、人も親切で、すべてに申し分がないです。今は離れて暮らしていますが、1歳になる娘とパートナーも、秋には来日する予定です」
もうお子さんがいるんですね!
「みんなに驚かれますね(笑)」
ラン、スピード、ハイボールキャッチが持ち味
ところで、チームに合流する前、スティーラーズの試合の動画を見たのでしょうか。ラグビーの印象などを教えてください。
「もちろん見ています!スティーラーズのラグビーの印象は、ボールがよく動いて、選手一人一人のスキルのレベルが高いということでした。スーパーラグビーのチームと同じくらい基本スキルのレベルが高いと思いましたね、チームにはキャップホルダーの選手も多いですし、チームメイトからも多くのことを学べると思います。周りの選手からいろいろなことを吸収して、成長につなげていきたいです」
タプオシ選手の持ち味は?
「ラン、スピード、ハイボールキャッチが持ち味です。あと、オフロードパスも得意ですね」
反対に、今後、伸ばしていきたいところは?
「フィットネスは課題です。フィットネスを強化して、スティーラーズのラグビーに対応できるようにしたいですし、フィットネスが上がれば、自分の持ち味もよりいきてくると思います。あと、フィジカル面もさらに強化していこうと思います」
チームに必要とされる選手に
ユーティリティバックスということですが、好きなポジションはありますか?
「インサイドセンター、アウトサイドセンター、ウイング、フルバックでプレーしたことがあります。高校時代はフルバックでプレーすることが多かったですね。一番好きなのはフルバックですが、どのポジションでもハイレベルでやれる自信はあります。あとはコーチ陣に言われたポジションをやるだけです!」
今後の目標は?
「まず今シーズン、試合に出場する。そして、チームに必要とされる選手になって、スティーラーズで長くプレーしたいと思います。大きな目標は、5年間、スティーラーズでプレーし、カテゴリーAとなって、日本代表としてラグビーワールドカップに出場することです。レガシー活動を通じて、チームの歴史を知り、スティーラーズのことがとても好きになりました。僕もスティーラーズのレガシーになれるよう頑張ります」
では最後にファンの皆様へメッセージをお願いします。
「こんにちは、スティーラーズファンの皆さん、シオネ・タプオシです。ニックネームは『ノネ』です。スティーラーズという歴史ある素晴らしいチームでプレーできることを誇りに思います。全身全霊でプレーしますので、応援よろしくお願いします。皆様に会える日を楽しみにしています!」