取材日:2022年9月29日
2022年度新加入選手インタビュー Part.12 ナニ・ラウマペ選手
スーパーラグビーのハリケーンズやオールブラックスの一員として活躍したCTBナニ・ラウマペ選手が、コベルコ神戸スティーラーズへ!ディフェンスをなぎ倒すワールドクラスの走りが見られると、今からワクワクしているSteel Mates(スティールメイツ)の皆様も多いのではないでしょうか。「日本のラグビースタイルは、自分に合っている」と話すラウマペ選手に、今シーズンの目標などを聞きました。
「スティーラーズに骨を埋める気持ちで来ました。 リーグワン優勝のために全力を尽くします!」
ナニ・ラウマペ
NGANI LAUMAPE
PROFILE
- 1993年4月22日生まれ(29歳)、ニュージーランド・オークランド出身
- NZウォリアーズ(NRL)→ハリケーンズ(SR)→スタッド・フランセ・パリ(TOP14)
- ポジション/CTB
- 身長・体重/171cm・103kg
- 代表歴/ニュージーランド代表15キャップ
日本でプレーすることが楽しみで仕方ない。
ようこそ、神戸スティーラーズへ。まずは日本の印象をお聞かせください。
「日本にはサンウルブズとの対戦や日本代表とのテストマッチで4度来ています。日本は、人が親切で、街は綺麗で清潔感がありますね。ただ、神戸を含めて関西は初めてなんです。子供たちはユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行くことをとても楽しみにしています」
ラウマペ選手が神戸で楽しみにしていることは何ですか?
「神戸牛を食べたいですね(笑)。神戸の魅力を紹介する動画を見て、とても美味しそうだなって。近いうちに食べに行きたいと思います」
活躍の場を日本に移した理由を改めて教えてください。
「ニュージーランドにいる家族と距離が近いことと日本のラグビーは自分のプレースタイルに合うと思い、コベルコ神戸スティーラーズでプレーすることに決めました。神戸スティーラーズに骨を埋めるくらいの気持ちで日本に来ましたね」
日本のどういうところが、自分のプレースタイルに合うと思われたのでしょうか。
「神戸スティーラーズもですが、日本のラグビーはキックをあまり使いません。グラウンドを走り回ってアタックする中で、私のランニングが活きてくる。私にとってキックというのは最後の選択肢で、たとえ自陣のゴールライン前であったとしても、常にボールを動かしてアタックするマインドセットを持っています。神戸スティーラーズのスタイルにもそういうマインドセットを感じられましたので、日本でプレーすることが楽しみで仕方ありません」
来日するまでに神戸スティーラーズの試合は見たのでしょうか。
「アンドリュー・エリスやダン・カーターがいた時の決勝戦をはじめ、何試合か見ています。ワクワクするようなラグビーを展開していましたし、神戸スティーラーズにはウイニングカルチャーがあると思いました」
神戸スティーラーズで知っている選手はいますか?
「今シーズン、加入した(ボーディン)ワッカは昔からの友人ですし、(中島)イシレリとはテストマッチで、アタアタ(・モエアキオラ)とはスーパーラグビーで対戦したことがあり、知り合いです。あと、(ラファエレ)ティモシーや山中(亮平)とも対戦したことがあります。山中は、とてもいい選手ですよね。彼は日本代表の活動に参加しているので、まだ会っていませんが、これから一緒にプレーするのが楽しみです」
競争に勝ってポジション獲得する!
同じポジションのマイケル・リトル選手が、ラウマペ選手のことを「敵だと嫌な選手だけれど、味方にいるとこれほど心強い存在はいない」と話していましたよ。
「彼はとても良いセンターですよね。チームには、リトルやティモシーだけでなく、日本人のセンターも強力です。チーム内の競争に勝って、ポジションを獲得できるようにしたいですね」
ラウマペ選手というと強烈な突破が印象的なのですが、そのパワー溢れる走りはどのようにして身に付けたのでしょうか。
「もともとは足が遅かったですし、体も細かったのですが、スピードとパワーを身に付けるために、ひたすらトレーニングをしました。もちろん、まだまだ満足していないので、これからもスピードアップ、パワーアップに取り組みます。スティーラーズに在籍している間に、その能力を最大にすることができればと思います」
今のコンディションはどうですか?
「4月半ばにフランスで試合をして、それからニュージーランドに戻りました。母国でメンタル、フィジカルともにリフレッシュでき、良い状態で日本に来ることができました。ただ、ニュージーランドでは地元のクラブチームで軽くトレーニングしていただけですので、フィジカル的には、80から85パーセントといった仕上がり具合でしょうか。これからトレーニングを積んで、開幕戦までに100パーセントの状態にしていきます」
リーグワンにはたくさんのニュージーランド出身の選手がプレーしています。対戦したいチームはありますか?
「日本にはニュージーランドだけでなく、いろいろな国の選手がプレーしています。そういうワールドクラスの選手にチャレンジしていきたいと思っています。ただ強いて言うなら、昨シーズンまで神戸でプレーしたアーロン・クルーデンのいる東京サントリーサンゴリアスと対戦したいですね。実は、彼と私はパーマストンノースボーイズ高校出身なんです。クルーデンは賢くて、チームをコントールするのがうまい選手です。厳しい戦いになると思いますが、東京SGとの対戦が楽しみですね」
リーグワン優勝のために全力を尽くす。
今シーズン、コベルコ神戸スティーラーズで達成したいことを教えてください。
「セレクションを勝ち抜いて、試合に出場することが最初に達成すべきことです。スターティングメンバーに入り、チームの勝利に貢献したい。優勝とリーグワンNo.1の選手になれるように全力を尽くします」
スーパーラグビーでトライ王を受賞していますが、リーグワンでもトライを量産してくれることを期待しています。
「個人賞よりもチームの勝利が大事です。その上で私のプレーがチームに勝利をもたらして、トライ王を受賞できれば最高ですね」
ラグビー選手として最終目標を教えてください。
「神戸スティーラーズで優勝することと、両親がトンガ人で、2023年にトンガ代表の資格を得ることができますので、代表に選ばれたならトンガのために戦いたいと思っています。トンガ代表のユニフォームを着て、ラグビーワールドカップに出ることが最終的な目標です」
では最後にSteel Matesの皆様へメッセージをお願いします。
「ぜひ私のプレーを楽しみにしていてください!今シーズンはこれまで以上にエキサイティングなシーズンになると思いますので、Steel Matesの皆様、期待していてください」